鍼灸接骨院
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鍼治療において、効果を発揮する際
自律神経が大きく関与している事がわかってきました
鍼治療では体の陰陽のバランスを整える時に
補瀉(ほしゃ)という考え方を用いています
古典『素問 調経論』には
「刺法では有余であればこれを瀉し、不足であれば之を補う」とあります
『霊枢 九針十二原』篇では
「すべて針を用うるのは、虚であればこれを実にし、満であればこれを瀉し、
宛陳(瘀滞)であれば之を除き、邪が盛んであれば之を虚にする」
とあります
補(ほ)とは
補うという意味で
体に不足しているもの
を補います
瀉(しゃ)とは
取除くの意味で
身体にある
余分なものを
出します
この補瀉(ほしゃ)は
鍼の操作や呼吸の仕方で決まります
例えば・・・
お腹に鍼を刺して
息を吐くときに鍼を合わせて入れるのは
「補」の治療
反対に
吸う時にいれるのは
「瀉」の治療となります
呼吸は自律神経で制御させれている
身体の機能ですが
その自律神経で制御させている機能の中で
唯一、自分の意志でコントロールできる機能になります
そのコントロールできる
自律神経の機能を分けてみると
吸気(息を吸う時)は
交感神経優位
呼気(息を吐く時)は
副交感神経優位
となることから
呼吸の補瀉法は自律神経と密接な関係があるといえます
また
背中などに刺す時には
浅く刺したり
深く刺したり
することで補瀉を行います
浅い刺入は
皮膚・皮下組織への刺激となり
交感神経を抑制し
副交感神経を優位にさせ
反対に
深い刺入は
筋・筋膜への刺激となり
交感神経を優位にさせて
副交感神経を抑制します
針を上下に動かしたり
回したりして
刺激をいれることで
身体に補瀉の刺激をいれることをします
このように
古くから行われている鍼治療の手法は
自律神経の反応の違いを
経験的に応用した治療法であることが
わかってきました
鍼の刺激は
背中にあるツボ(経穴)を
刺激することで
自律神経を介して
内臓を調節することができる
のですが
他にも
血液の流れや
血圧にも作用させることができます
鍼治療ってすごいと思いませんか?
これからも
私と一緒に勉強しましょうね!
※参考文献
1、「いちばんわかる!東洋医学のきほん帳」 伊藤剛著
2、「鍼灸学 基礎編」 日中共同編集
天津中医学院・学校法人後藤学園 / 編集責任
劉公望・兵頭明・平馬直樹・路京華 / 編集
学校法人後藤学園中医学研究室 / 訳
3、「刺鍼テクニック」 天津中医学院 韓 景献/著