鍼灸接骨院
- 月間15,000人が来院!その人気の秘密は「根本改善」
- 交通事故専門院として当院が認定
- 丁寧な施術とカウンセリング、女性スタッフ在籍
こんにちは!
津島鍼灸接骨院(津島鍼灸接骨院天王通)の井亦です!!
今回は湿潤療法(モイストケア)についてご説明させていただきます。
湿潤療法(モイストケア)とは
湿潤療法は、うるおい療法ともいわれ、体が本来持っている力「自己治癒能力」を最大限に生かす治療法です。元々、人を含めた動物には、けがや病気をしたときには自ら治そうとする力「自己治癒能力」が働きます。したがって、小さな擦り傷や切り傷ならなめておけば治ります。野生の動物は、ケガをしたら傷をなめて治します。
傷を治す為には、「傷を乾かさない」ことが大切です。生きている細胞は乾燥すると死滅してしまいます。傷が乾燥すると、一見、治ったように見えてしまいますが、実際に傷を乾かすことは、傷の治りを遅らせることになるのです。
傷を乾かす治療法では、
1.傷を化膿しないように消毒する
2.傷口がベタベタするのでガーゼを当てる
というものでした。しかし、その治療法は、傷を治すどころか、消毒もガーゼも傷にとっては逆効果になります。傷は、様々な原因によってできる皮膚の損傷です。損傷が皮膚のどの部分にまで及んだのかによって傷の治り方は異なりますが、日常に起こりやすい損傷が真皮までの傷なら、傷の治る仕組みは次のようになります。
傷の治る仕組みを見ていきましょう。
【傷が治る仕組み】
1.皮膚が損傷すると傷口に血小板が集まり血液を固めて止血をする。
2.好中球やマクロファージ(大食細胞)が集まり、傷ついて死んだ細胞や細菌を浸食し、除去する。
3.繊維芽細胞が集まり傷口をくっつける。
4.表皮細胞が集まり傷口を覆ってふさぐ。
このように、傷が治るためにはさまざまな細胞が傷口に集まってきては働かなければなりません。この傷を治すために必要な細胞を呼び集める役割を果たすのが「細胞成長因子」です。止血をする血小板は繊維芽細胞や好中球を呼び集める細胞成長因子を分泌し、マクロファージは繊維芽細胞を増殖させる細胞成長因子を分泌します。傷口では、傷を治すために最善のタイミングでさまざまな細胞成長因子が分泌され、そこに呼び集められた細胞たちが働いているのです。
けがをすると傷口がベタベタしてきて、傷口に当てたガーゼなどに染みてくることがあります。傷がベタベタしてくると「傷が化膿した」と思いがちですが、実は、このベタベタした浸出液に、傷を治すために必要な細胞が豊富に含まれているのです。
つまり、ベタベタと浸出液が出てくるということは、身体が傷を治すために一生懸命働いているということです。
傷を早く治すためには、傷口に集まった細胞たちが、最善の環境で活発に活動できるようにすることです。湿潤療法では消毒もガーゼも使いません。傷口を乾燥させないことで、細胞成長因子に覆われた傷口では、活発な細胞分裂が行われるため傷が早く治ります。
【消毒はなぜ傷に有害か】
傷口の細菌を殺すために消毒をすると、細菌よりも人の正常な細胞のほうが大きなダメージを受けてしまいます。細胞がダメージを受けるという事は、消毒をすればするほど、傷を治すのではなく逆に治りをおそくしてしまいます。傷口は水道水でよく洗えば十分です。
【ガーゼはなぜ傷に有害か】
傷口にガーゼを当てると、せっかく出てきた傷を治すための浸出液がガーゼに吸い取られ蒸発してしまいます。その結果、傷口が乾燥し、細胞が死んで『瘡蓋(かさぶた)』となります。死んでしまった細胞からは新しい細胞は生まれません。瘡蓋ができると傷が治ったように見えますが、実は表皮細胞が傷口を覆う邪魔をしたり、また細菌の繁殖により傷を化膿させる原因になります。
そしてガーゼは傷口にくっついてしまうため、ガーゼをはがす時に、新しく出来始めた表皮細胞も一緒に剥がれてしまいます。つまり、ガーゼを取り換えるたびに、傷の治療を邪魔しているのです。傷はガーゼではなくて、創傷被覆材で覆って湿潤環境を保つことが大切です。
昔では傷は消毒をし、乾かしてというのが当たり前でした。
気をつけて頂きたいのは、傷口の大きいものや、傷の深いもの、明らかに不潔なものが原因でのケガの場合は病院で適切な処置を受ける事をお勧めします。
そして、この浸潤療法はやけどにも応用できるので是非お試しください。あとが残りづらくなります。
最近ではドイツの研究所でSTAP細胞の反応が確認出来たりと、
医療は日々進化し続けます。
私たちも日々勉強を重ね、患者様の手助けになれるように頑張ります!
何かお困りの際はハートメディカルグループまで!
ハートメディカルグループ 津島鍼灸接骨院 井亦